アディーレ法律事務所(東京都豊島区、代表弁護士・鈴木淳巳、以下「アディーレ」*)は、日本シングルマザー支援協会と共同で離婚に関するコラボセミナーを実施し、弁護士・正木裕美が登壇いたしました。
開催概要とセミナー内容
「知っておくと役に立つ 離婚するときに決めるべきこと」
・日程 2023年5月14日(日)
・開催場所 アディーレ法律事務所 池袋本店
・参加者数 約20名(オンライン参加含む)
1 そもそも離婚すべきか
『離婚』という選択肢が頭に浮かんだとき、冷静さを失い感情的になりがちですが、感情的な離婚は後悔のもと。自分の気持ち、状況を冷静に考えて、そもそも離婚すべきかを検討したほうがいいと説明。具体的には、離婚したあとの経済力、住居、子育て環境など、離婚後の生活を楽観視しすぎず、リアルな生活設計シミュレーションをしておくことが重要であるとお話しいたしました。
2 離婚の種類
4つの離婚方法を紹介。離婚方法を考える際の1つのポイントは、『法的に離婚が認められるか否か』であると説明。裁判で認められる離婚理由(法定離婚事由・法定離婚原因)があることと、夫婦関係が破綻しており関係修復の可能性がないことの2つの条件があることを解説しました。
3 離婚するときに決めるべきこと
離婚届を出す前に決めるべきは、大きく分けてお金のことと、子どものこと。財産分与の話合いに備えて集めておくべき資料や、親権、養育費や面会勾留の取決め方などを説明。取り決めた内容で離婚協議書を作成し、離婚届を提出する前に強制執行認諾文言付きの公正証書を作成しておくのがベストであると解説しました。
4 自分で手続をするか、弁護士に依頼するか
離婚手続で『弁護士は何をするのか』、『いつ相談すべきか』、『弁護士に依頼すべきか』を解説。離婚に関する知識不足は離婚の話合いを進めるうえで不利になる可能性が高く、相手と話合いをする前に相談すべきであると説明しました。
5 弁護士の探し方、選び方
弁護士の探し方は、紹介、インターネットでの検索、自治体や弁護士会等での法律相談、法テラスへの問合せなどの手段があるが、弁護士選びの一番のポイントは「信頼関係を築けるか」であるとお話ししました。
6 質疑応答
参加者からの質問にもお答えしました。離婚協議の際に心がけておくべきことは何かという質問に対し、感情的な態度は控えたほうがよく、話合いは冷静に行い、主張すべきことはしっかり主張することを心がけてほしいとお話ししました。そのほか、面会交流についてや、養育費の不払い防ぐためにすべきこと等についてのご質問にもお答えしました。
参加者の皆さまからは、「自分がどうすればよいのか、弁護士に依頼すべきなのかの道筋が見えてきた」、「今後の見通しにとても役立った」などのコメントをいただきました。
今後もアディーレでは、法的知識の啓蒙を目的としたセミナーの開催や、学生の職場体験受入れ、出張授業などの法教育活動を通して、よりよい社会づくりに貢献してまいります。